楽しく弾けたらそれで
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今日のレッスン / 日記
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「楽しく弾けたらそれで」
体験レッスンの時によく言われます。
こどもにピアノを習わせるママやパパは
「楽しくピアノを続けてほしい」と
皆さんそう思っていらっしゃいます。
「楽しく弾けたらそれでいいんです」という言葉には
「うちは音大進学なんて考えていないんで~」というようなニュアンスが含まれていると思います。
そしてこの言葉を聞いたピアノの先生は
100人中100人がこう思うのです。
「楽しく弾けるまでが大変なんだよ!」と
そうです。
習い始めからピアノを楽しく弾く子はいないのです。
習い始めに「ピアノたのしい!」と言ってくれるこどもの心理は、新しい環境にちょっとずつ慣れていく心地良さからくるものです。
1ヶ月もすれば教室や先生にも完全に慣れ、新鮮な気持ちも薄れていきます。
その頃までにおうちのピアノが準備でき、練習ができる環境が整っていると、
宿題
↓
練習
↓
レッスンで褒められる
↓
ピアノ楽しい!
という、基本サイクルができます。
(ここで出遅れるとちょっと厄介。基本サイクルの構築に時間がかかります。こどものテンションがあがってるうちに流れを作るのがいちばん。鉄は熱いうちに打て!何事もはじめがかんじん!)
しかし、まだこの時点でも
「ピアノを弾くのが楽しい」とは言えません。
先生やママパパに褒められるのが嬉しいのです。
ここからは
基本サイクルのくり返しです。
練習
↓
上達
↓
褒められる
しばらくくり返しです。
(サイクルに慣れてくると練習をさぼることもおぼえます。ここでは指導者もビシッと言うべきです。やらないとつまんなくなるよ?って。)
このくり返しのなかで
学校でピアノを弾く機会があってみんなに注目されたり!!!
このくり返しのなかで
ずっと前から弾いてみたかった曲が弾けるようになったり!!!
このくり返しのなかで
発表会のステージで
お客さんから拍手をもらったり!!!
たまに刺激的なことが起き…
それが成功体験となり…
ビッグステップとなり…
そしてまた、
練習
↓
上達
↓
レッスンで指導をうける
↓
さらに練習
↓
さらに上達
このスモールステップのくり返しです。
「ピアノを弾くのが楽しくなる」
のは、はじめてから7~10年後です。
よく練習して、レッスンに集中して、それで7~10年後です。
この曲は簡単だから楽しい!とか、間違えないで弾けたから楽しい!とか、そんなレベルじゃなくて
「ぅぉ~!なんかシャープめっちゃついてる!やばい!無理!けどなんか楽しい!」
「1週間やってもまだ終わりが見えない!怖い!けどなんか楽しい!」
「ここんとこ一生かかっても弾けないかも!でもやるしかない!楽しい!」
という、レベルを
「ピアノを弾くのが楽しくなる」と、言います。
ここまで、7~10年。
真面目にやってそんくらいです。
「楽しく弾ければそれで」って
ピラミッドの頂点やで。
中学生時代のソルフェージュテキストを発見。
上段は階名唱で下段を弾いてたような。
久しぶりにやったら難しかった。
明日もやってみよう。ボケ防止になる。
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