おじさんの思い出

一昨年、仕事でかかわる人のなかに、私が「ちょっと苦手かも」と思うおじさんがいました。



穏やかでとても優しいんですけど、なにしろマイペースで



数百人の子どもと大人が参加するイベント前の私は、時間や場所の確保、進捗状況の把握、毎日の指導を振り返っては次の計画、連絡事項を漏らさずに全体を掌握することに必死でした。



それなのにおじさんとの打ち合わせはいつもギリギリ、目の前に来た仕事からなんとなくやっちゃうから順番もグチャグチャ。



私の行く手を阻むモンスターおじさんでした。



でも年長者のおじさんに強めに指示なんてできないし、私の苛立ちは止まらない。早く終わってくれ。このイベントよ早く終わってくれ。とりあえず事故なく終わって。とそんなことを思ってる自分にも苛立つ始末。



でも、おじさんはいつもいつでも子どもにあたたかく声をかけ、私にもとっても優しくて、



なんだよ~!!!このおじさん~!!!



と、完全におじさんのペースに巻き込まれた数ヶ月。



さらにそれから数ヶ月…



卒業生のための寄せ書きが私の机に…

(こういうのって自分が書く前にとりあえずみんなの見るよね)







おじさんが書いたメッセージ



「人生、思い出づくり」







それはそれはハッとしました。



どんなイベントも楽しい思い出にならなきゃ意味ないのよね…



私は自分のミッションをクリアして全体をスムーズに動かすことで頭がいっぱい…



あれ…私はあのとき毎日を楽しんでたかな…私のまわりにいた人は私と一緒にいて楽しかったかな…



何年か経ってあのときのことを思い出すことがあるかな…



そうだよ!

自分が楽しいと思うことしなきゃ!

そのための努力ならその過程が辛くても頑張れるよ!

おじさんおばさんおじいさんおばあさんになったときいくつもの思い出を自慢しなきゃ!

自分が死んじゃってから残るものなんてそうないよ!

自分のために生きる!

自分を大切にしてくれる人を大切にする!







後日、聞いた話、おじさんは何年か前に病気でしばらく休暇をとったことがあるとか…みんなに優しいおじさん…ありがとう…







さっきラジオから

「今日も楽しい一日にしましょう!頑張って!」と…



うん!楽しいと思えるように頑張る!



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ちょっと落ち込んでる私。ほんとに頑張れ。



ピアノのせんせいダイアリー

ピアノのせんせいのまいにち。 せんせい1人。生徒60人。

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